プロジェクトについて

椿の花が咲く頃に…

被災した土地、津波で流された場所、
その場所を美しくしたい。
椿の花が咲く頃に、見に行きたい。
まるで赤い絨毯を敷いたようにしたい。
本プロジェクトは、
2015年から始まった、
椿の苗木を被災した未活用地に植樹する活動です。

レッドカーペット・プロジェクトとはabout

椿を軸に、産官学が連携し、
大船渡市・陸前高田市を持続的で循環する地域社会に。

私たちは、岩手県陸前高田市と大船渡市の「市花」である「やぶ椿」を軸として、植樹によりまちの景観を美しくするだけでなく、椿を軸とした新たな商品を創出したり、地域への課題である軽微な雇用創出、椿による産業化、椿の文化に繋げていく活動をしたりしています。 そのための地域の人材育成や研究開発を産学官連携を行い、持続的で循環する地域社会を構築していくために、2020年6月25日に一般社団法人レッドカーペット・プロジェクトが創設されました。

同年7月15日には陸前高田市と覚書を締結し、陸前高田市の広大な津波による被災した未活用土地、2.6ヘクタール(坪数換算7,864坪・東京ドーム半分程度)を借地覚書を交わし、植樹活動を広げて行きます。 2015年10月28日から有志と株式会社バンザイ・ファクトリーで行って来た陸前高田市と大船渡市のレッドカーペットも、一般社団法人レッドカーペット・プロジェクトに引き継ぎ継続して行きます。

主な活動activity

椿の植樹活動

市民がやぶ椿を持ち寄りながら、継続的に実施する土地の造成(整備)植樹活動及び植樹イベントを行うことで、 広く市民が椿をより身近に感じる活動を実施します。

椿の商品生産による就労支援活動

椿畑から採取した葉や小枝、実や花等を作業所にて一次加工し、ひきこもり・高齢者・育児や介護で時間制約のある方達への就労支援活動を実施します。

椿関連施設の運営

椿を原料などにした商品や関連サービスのインキュベーション施設としても、この作業場取材を活用すると共に、そのための人材育成プログラムを実施します。

椿イベント運営

椿をテーマにしたコンテストや催事の企画、実施、表彰などを行い、イベントに市内外から人が訪れることによる交流人口が増加する活動を実施します。交流人口が増加する活動を実施します。

活動事例

椿茶を呈茶に(企業様向け)

ご来訪のお客様の呈茶メニューとして椿茶をご提供いただきます。POPやリーフレットを使い、椿茶を通して、RCPのことや企業様の支援活動のご紹介することで、接待中の話題にも。
椿茶売り上げの一部は、レッドカーペット・プロジェクトの植樹活動に寄付されます。

植樹エリアarea

観光用植樹エリア

予定植樹数/苗木大:600〜800本
被災土地の活用、イベント開催、まちのにぎわいの創出

産業用植樹エリア

予定植樹数/苗木小:6000〜7000本
椿茶など商品の原料を生産する椿畑

植樹エリアは2011年の東日本大震災で津波被害を受け、大規模にかさ上げした陸前高田市中心部に位置します。
高田松原運動公園東側、約2.6ヘクタール(坪数換算7,864 坪・東京ドーム半分程度)の土地に、数年かけておよそ7000本規模の椿を植樹する予定です。

2019年秋、陸前高田市は中心市街地の復興造成工事が終わりを迎えつつありましたが、用途未決定の被災土地が多く残る事となりました。私たちはここに注目して、みんなが集まることができる椿畑を作るために、その土地を利活用する方向に動き出しました。 市の所有する被災土地を借り入れするためには、これまで個人として活動してきたこのプロジェクトを、非営利の法人にする必要がありました。そのため、2020年6月に非営利・一般社団法人レッドカーペット・プロジェクトとなり、同年7月より、借り入れすることとなりました。

椿畑のイメージ

プロジェクトの始まりstart a project

一般社団法人レッドカーペット・プロジェクトの代表理事・高橋和良と一家は、2012年8月から陸前高田市に新築の工房を建設して事業を始めました。その中の商品で柱となっている「椿茶」があります。これは、大船渡市と陸前高田市に自生する椿の葉を使ったお茶で、試行錯誤を重ね実に3年の時を費やして、2015年の夏から販売を開始しました。
当時の従業員8名は、当家以外が被災者であり、自宅が津波で流出したり、身内を失ったりする被害がありました。そのスタッフと共にその椿茶を生産するようになりました。椿の植樹活動は、そのうちの1人のお母さんの言葉から始まりました。

「社長さん、私達の暮らした家があった所がね、草ぼうぼうになってね…寂しいですよ」

これが動機となった言葉でした。震災前に暮らした場所が更地のままで、草ぼうぼうに荒れ果てた姿や、空き地のままになっている情景を見るのは悲しい…と言ったのです。
ならば、椿茶を作っているのだから、被災土地に椿畑を作れば、何十年後にはその場所で、みんなで椿を採取出来るようになる。そして高台に移転した人達の眼下が椿で埋まって行き、景色も良くなる。椿畑を皆でやろう。と決めました。

そこで会社を経営する高橋家と会社の資金を使い、レッドカーペット・プロジェクトと名付けて2015年10月28日から椿畑を作る植樹活動をスタートさせました。
それからは、個人の地主の方や市から被災土地を借りて、コツコツと椿を植えていきました。時にはボランティア、学生、学校、修学旅行に来た横浜の高校生も手伝ってくれました。そしてこの活動に、何か格好いい名前を付けたいと、映画好きの一家はレッドカーペット・プロジェクトと命名しました。これが、私たちの始まりです。

3つの椿ストーリー

陸前高田市の市の花で、日本原産である椿の花言葉は「謙虚な美徳」。津波にも負けず生き残った強さとその美しさは、 三陸で暮らす人々の生き方、日本人の心そのものです。私たちが陸前高田市の被災土地に対して「椿」によって利活用を行うことを考えるきっかけになった、椿にまつわる3つのストーリーをご紹介します。

01.津波に負けない奇跡

2011年の東日本大震災で生き残った「奇跡の一本松」は大変有名ですが、実は椿も、津波に負けずに多く生き残りました。椿は根を地中に深く張る性質があるため強く育ちます。その強さが、津波に耐え抜く奇跡を起こしたのです。

02.日本最古の椿 三面椿

大船渡市の市花も、やぶ椿が指定されています。大船渡市には、1,400年も生き残っている天然記念物の三面椿(熊野神社)があります。震災後の調査により、過去の震災で三度も海水に沈んだ事が分かっている奇跡の椿です。海外に輸出されて大変に可愛がられている椿です。シャネルに代表されたり、オペラの椿姫、CAMELLIAの美しさは世界に広がりました。この椿は日本で生まれた原産地である事はあまり広く知られていません。1,400年の椿は国内最古である事は間違いなく世界最古の椿と言えるでしょう。それがこの岩手沿岸気仙地区(陸前高田市・大船渡市・住田町)に生きているのは誇りなのです。

03.北限の椿と強い生命力

椿はとても深く根を張る植物です。そして大きくなるためには他の植物の何倍もの年月を要します。そのため、一旦深く根を張った椿は災害に強いのです。岩手三陸沿岸南部はその椿の北限の地(太平洋岸)です。

プロジェクトチームproject team

高橋 和良

代表理事

(株)バンザイ・ファクトリー 代表取締役。岩手県紫波郡矢巾町出身。2006年5月、夢だった木工職人の道に入る為に盛岡市にて(株)バンザイ・ファクトリー(旧社名サーガ)を創業。東日本大震災の翌年の2012年8月に陸前高田市に移住。自宅と工場を建築し、現在は大船渡市の復興特区に工場を拡張し今日に至る。

渡邉 さやか

理事

2007年外資系コンサルティング会社入社。2011年6月に独立し、陸前高田で採れる椿油を使った気仙椿化粧品の開発・販売を行う。その他、現在は地域企業の支援や海外でのBoP/SDGsビジネス事業構築、アジア女性社会起業家支援に尽力している。日経ソーシャルビジネスアワードアドバイザー、長野県立大学非常勤講師など。慶応大学SDM博士課程在学中。

伊藤 英

理事

KAMIKIRISALON ひみつきち 代表。岩手県陸前高田市出身。2011年3月11日被災者となり、翌2012年3月一般社団法人SAVE TAKATAに入職。バンザイ・ファクトリー高田工場の水質改善や陸前高田の物産品を首都圏で販売する活動を行う。古民家リノベーションや地元学校での教育支援講義等も実施。2015年東京に修行に出る。2019年5月、KAMIKIRISALON ひみつきちを陸前高田市にオープンした。

吉田 雪希

理事

岩手大学 人文社会学部在学(2年)。岩手県陸前高田市出身。小学校5年生の時被災者となる。郷里への思いが強く、バンザイ・ファクトリーでのアルバイトをきっかけに、学生ながらレッドカーペット・プロジェクトの設立に参画する。様々な地元の活動に参加し、経験を積んでいずれは陸前高田に戻り地元の為に動きたいと思っている。また、震災で支援を受けた恩を忘れず、復興につながる仕事をしたいと日々修行中。

早瀬 渉

相談役

株式会社ラポール・ヘアグループ 代表取締役。岐阜県出身。2000年に24歳で、日本初のクイックメイク専門サロン「アトリエはるか」を創業。同社事業譲渡後、32歳でモッズ・ヘアジャパン入社。1年後、役員就任。東日本大震災を機に美容業界の発展に寄与するため同社を2011年4月に退社。同年7月に株式会社ラポール・ヘアグループを設立。2013年7月「第27回人間力大賞 復興創造特別賞」受賞。同年9月「第27回人間力大賞 経済産業大臣奨励賞」受賞。

吉田 直貴

相談役

株式会社DSYサービス 代表取締役。岩手県盛岡市出身。岩手県立盛岡工業高等学校情報技術科卒業。のち、株式会社DSYサービス創業。地元の良いものを全国に届けたい、という思いからDSY selectを創業。学校の先輩であるバンザイ・ファクトリー高橋社長と知り合い、その想い、思想に深く感銘を受ける。現在はオンラインでの活動を広げている。
座右の銘は「文句があるならじぶんでやれ。」

高橋 美栄子

事務局

株式会社バンザイ・ファクトリー常務取締役。岩手県盛岡市出身。国立岩手大学・教育学部卒。医療システム開発会社・副社長。カナダのグループ会社(R&Dセンター)の社長を兼務、上場準備の為監査法人との監査(国際も含む)担当を経験。2006年5月、(株)バンザイ・ファクトリーの起業をする。東日本大震災後の2012年8月に陸前高田市に移住し今日に経る。趣味は映画三昧(凄まじい映画馬鹿)と花を中心としたガーデニング。一児の母で特技はピアノ。息子のバイオリン練習の為に日々ピアノ伴奏をしている。